ブログを始めるにあたって、ボードゲームについての振り返りをしようと思う。動機は以下の二つ
・自己分析のため
・初心を忘れないように
何に魅力を感じたか、当時何を考えていたかについて整理するのは趣味のブログを開設するうえで有益な気がするし、また、初心者だったころの思い出を記録しておくことで「やっかいなオタク」にならないよう自身を牽制する役割も果たせたらいいな、と思っている。
いちばん最初
僕がボードゲームという趣味に目覚めたのは大学四年の6月頃だったと記憶している。就活も落ち着き余暇が増えた時期だった。元々友人を家に呼ぶのは好きだったので、手当たり次第に誘っていた。鍋パ、タコパ、ピザパ、寿司パ等々、あらゆるパを制覇していた。食べて喋っては楽しいがネタは尽きる。適当な暇つぶしが必要であった。見つけたのは地元のメガドンキだったと思う。「カタンの開拓者たち」「キャプテン・リノ」を購入した。
衝撃を受けた。
本当に面白い。夢に見るほど面白かった。すぐに友人に布教し、一晩中プレイした。ボドゲを気に入る者も出始め、週1~2回のペースでボードゲームを楽しむことができるようになった。
最初はカードゲーム系、廉価で流通の確保されているものから揃えていった。この頃プレイしたゲームを思い出せる限り挙げてみる。
・カタン・カルカソンヌ・ラブレター・犯人は踊る・ハゲタカの餌食・キャプテンリノ・シャドウレイダーズ…
カタンとラブレターで7~8時間保たせたこともあった。とにかく”ボードゲームが初めての人”が多かったので簡単なカードゲーム系の需要があった。ゲーム自体を楽しんでいるというより、ボードゲームを触媒としたコミュニケーションを心から楽しんでいたのだと思う。『犯人は踊る』『シャドウレイダーズ』などの正体隠匿系(推理系?)はロールプレイとも親和性が高く、所属していたサークルの性格と相まって評判が良かった。
脱初級者くらい
最初の購入から3~4ヶ月経ったが熱は冷めやらず、購入数はますます増えていった。確かこれくらいの時期に棚を買った。この頃よくプレイしたゲームを思い出せる限り挙げてみる。
・カタン・モダンアート・ペーパーテイルズ・クー・バトルライン・スマッシュアップ・アイランド・ディクシット・ドミニオン・バルバロッサ…
カタンはプレイすればするほどハマっていった。カタン5~6人用拡張を買ったのもこの時期だ。駒やマップがあるとぐっと「ボードゲームしている感」が増すよね、と友人と話した覚えがある。また、自分の好みがわかり始め全体的に中量級が増えていた。
特に思い出深いのは『モダンアート』『クー』で、これらは出版元であるニューゲームズオーダー(以下NGO)で購入したものだ。家が近所だったので夏休み期間の暇つぶしに遊びに行ったところ、代表である吉田さんとお話をする貴重な機会を得た。吉田さんはものすごい熱量をもった方だった。2時間くらい喋りまくってくれた。ボードゲームが好きで良かった。もしそうでなければ帰りたくて泣き出していたかもしれない。それくらいの迫力だった。そんな吉田さんがお勧めしてくれたのが先に挙げた二つのゲームだ。この2つは今でも大好きでよくプレイする。また会ってお話ししたいが、予定を立てられずにいる。というかそもそも店舗の営業時間中にアポなし突撃するのが許されるのか、社会人としての身の振り方から考えねばならない。
重量級ゲームへの憧れが一番強かったのが2018年冬の時期である。安くなっていたものをたくさん買った。未だにプレイせずに積まれたままの『ストラグルオブエンパイア』、『ライジングサン』(英語版)、ルール理解と説明に90分近くかかったうえに、カツカツで楽しめなかった『マルコポーロの旅路』など、重量級ゲームには当時あまりいい思い出がない。『ハコオンナ』が猛烈にグダって4時間以上かかるなどもした。
重量級ゲームへの憧れが一番強かったのが2018年冬の時期である。安くなっていたものをたくさん買った。未だにプレイせずに積まれたままの『ストラグルオブエンパイア』、『ライジングサン』(英語版)、ルール理解と説明に90分近くかかったうえに、カツカツで楽しめなかった『マルコポーロの旅路』など、重量級ゲームには当時あまりいい思い出がない。ゲーム慣れしていないメンバーを集めたからか『ハコオンナ』が猛烈にグダって4時間以上かかるなどもした。
その流れを変えたのが『枯山水』だ。書いていて吉田さん贔屓が我ながら怖くなってきた。枯山水は正直なところゲーム自体の面白さはあまりしっくりこなかったのだが、雅楽を流しながらプレイしたのが楽しかった。今思うと何が楽しかったのかさっぱりわからないが、無性に楽しかった。重いゲームであろうとも、コミュニケーションや盤外の空気が重要なファクターだということに気づくことができた。その点で枯山水は非常に思い出深い。
同時期、人生初のゲームマーケットで購入した『ダンゲロスボードゲーム』とはその後長い付き合いとなる。このゲームについては別で記事を書く予定
2019年、大学卒業間近になって人生初のボードゲーム会に参加した。はじめましての人とプレイするゲームは大変疲れたし、ハンドルネームで呼び合う文化も初めての経験だったため妙に居心地が悪かったのを覚えている(念のため補足しておくが会場にいた人は普通の人たちばかりだった)。自分のコミュニケーション弱者っぷりを存分に噛み締めた。この苦い思い出を引きずり、約半年間、所謂オープン会に参加することがなくなる。
大学卒業…プレイ環境の変化
社会人になって最初の課題はゲーム相手がいないことだった。大学は上京していたのだが、就職は地元だったからだ。社会人1年目、4月にボードゲームで遊んだ記憶がない。まさに冬の時期だった。超春なのに。
会社の同期と遊ぶ気は全くなかった。現在になっても割と変わっていないスタンスだが、当時は「ボドゲ趣味」を恥ずかしいことだと感じていたからだ(ここで全ゲーマーを敵に回す)。いやもちろん趣味に高尚も低俗も無い。無い、が、「ボードゲーム」という言葉の持つマニアックな響き、否応なく漂うオタク感が苦手だった。会社の人間に自己開示するにはハードルが高すぎた。飲み会の席で尋ねられた時は「趣味はボルダリングとサイクリングです!」と言っていた。ちなみに家にはママチャリすら無い。
地元の友人を誘うのも抵抗があった。しかし結局6月頃には高校同期を、8月ごろに中学同期をボードゲームに誘うことができ、現在に至るまでそれぞれ月1~2ペースでクローズ会を楽しめている。ありがたいことだ。
高校同期は自分含め男女2:2でデジタルゲームやTCGの経験も殆どないメンバーのため、比較的キャッチーな、遊びやすいものが好まれている。
ディクシット、ザ・マインド、ハゲタカのえじき、お邪魔もの、バルバロッサ、コリドール、モダンアート、エルドラド、ゾフィンズー、キョンシーなど
中学同期は自分含め男ばかり4~5人で、TCGやTVゲームで育ってきているためカードテキスト多めのアメリカンなゲーム、バチバチしたゲームが好まれることが多い。
スマッシュアップ、タイランツオブジアンダーダーク、ダンゲロスボードゲーム、モダンアート、ザ・マインド、スモールワールド、アイランドなど
両方に共通して強烈にウケたのはザ・マインドで、このゲームの凄さというか安定感には非常にお世話になった。初対面、親戚、家族、地元の友人、特に親しい友人、などなど色々な関係の人とザ・マインドをプレイし、盛り上がらないことは無かった。協力ゲームは苦手だがこのゲームには全幅の信頼を置いている。
地元でのオープン会
地元に戻ってからはツイッター経由でボドゲ友達を増やすことにも成功した。成功したと思う。相手がどう思っているかは知らない。オープン会への参加も徐々に増やせている。たくさんの方と同卓したが、幸運なことに全員優しい、面白い人たちばかりで初対面でもなんとかうまくやっていけている(と思う)。ゆっくり喋る人とニコニコしている人は個人的に好感度がとても高いため、なるべく自分も気を付けようと思った。この段落、「思う」が多すぎるが、自信の無さの表れなのだと思う。
重いゲームはオープン会で卓が立つことが多く、社会人になってから少しずつ開拓できている。
テラミスティカ、ブルゴーニュ、テラフォーミングマーズ、マルコポーロヴェニス拡張入りなど
ブルゴーニュは最初にプレイしたとき衝撃を受けた。初めてカタンをプレイした時に似ていた。書いていて気付いたが、当時の自分がプレイ済のゲームの中で一番評価が高いのがブルゴーニュだった。 さすがBGG上位にいるだけある。 マルコポーロは拡張入りで多少キツさが緩和されたのは感じたものの、依然苦手なままだった。残念。きっと、自分にとって初回のプレイ環境は超大事。(マルコポーロは初回が最悪だった。)だからクローズ志向なのだろう。
この記事で紹介したゲーム
最後に、この記事で名前が出たゲームをまとめてみた。記事中の赤字アンダーラインを参照してほしい。
最初におススメ
カルカソンヌ・ラブレター・犯人は踊る・ハゲタカの餌食・キャプテンリノ・シャドウレイダーズ
ちょっと慣れてきたら
カタン・ モダンアート・ペーパーテイルズ・クー・バトルライン・スマッシュアップ・アイランド・ドミニオン・バルバロッサ・枯山水
簡単!盛り上がる!
ディクシット、ザ・マインド、ハゲタカのえじき、お邪魔もの、バルバロッサ、コリドール、、エルドラド、ゾフィンズー、キョンシーなど
派手!カードゲーム好きの人たちと
スマッシュアップ、タイランツオブジアンダーダーク、ダンゲロスボードゲーム、エルドラド、スモールワールド、アイランド
超名作 重量級ボードゲーム
テラミスティカ、ブルゴーニュ、テラフォーミングマーズ、マルコポーロの旅路
ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント