先日プレイした『ミレニアムブレード』を紹介する記事。主にルール紹介である。
レビュー記事はこちらhttps://spiellabrador.com/millenniumkansou
近いうちに日本語版が出版されるため何らかの需要があることを祈っている。
プレイ雑感と記事作成の動機
とても独特なプレイ感だった。「1回目はチュートリアル」と、ある程度重いゲームの初回プレイで言われることがある。まさにそのタイプのゲームだった。カードプールの広さとリアルタイム時間制限が相俟って、考えるべき事柄について整理しきれないまま初回プレイは終わった。壮絶なゲームだった。
結論としては「自分は好き」ただ猛烈に人を選ぶ。オープン会には持っていく気がしない。
またプレイしたいが、初見の方にいきなり勧めるには気が引ける。ではどうするか。
- ブログに公開することで「ミレニアムブレード」を知っている人を増やす
- 一部の人が興味を持つ
- さらに一部の人がハマる
この流れで同卓者の増加を図る。記事作成の動機はこれだ。長くなるので2記事に分ける。前半ルールメイン、後半レビューの予定。
ゲーム概要&テーマ
概要
ミレニアムブレードは「カードゲームをするボードゲーム」。TCGの世界を体験するボードゲームだ。カードのトレード、カードパックの購入、カードの合成、シングル買い、トーナメント等を行う。
プレイヤーはリアルタイムで20分間使い、トーナメント用のデッキを構築する。自慢用のカードコレクションも揃える。その後、調整したデッキで全員同時に対戦する。これを3回繰り返す。
トーナメントの勝敗、コレクションの出来、その他カード効果で勝利点を稼ぎ、最も高得点なプレイヤーの勝ち。
テーマ
ミレニアムブレードは世界一人気のあるカードゲームだ。千年以上も印刷が続けられ、数えきれないほどの拡張パックが流通している。友人と楽しく遊ぶ者が殆どだが、中にはカードの売買や投資で成り上がる者、レアカード目指して世界王者を目指すものもいる。
きみのミレニアムブレード伝説は始まったばかりだ!!
ルール
長くなる。適度にざっくり、適度に詳しく
準備
- ショップと流通市場ボードを用意する。
- 基本カードセット118枚、拡張セット11種類から5セット(60枚)、プレミアセット9種類から4セット(48枚)、マスターセット8種類から3セット(36枚)、計262枚をシャッフルし、ショップに置く。
- ブロンズ、シルバー、ゴールドプロモセットを1種類ずつショップに置く(計18枚)。さらにブロンズとシルバーのプロモセットを1種類ずつボードのわきに置く(12枚) 全合計292枚(アレ…なんかあんまり多くない気がしてきた)
- メタゲームカード2種類を流通市場ボードに置く。
- スターターデッキ、キャラクターカード、SELLマーカーを各プレイヤーに配る。
構築フェイズ
構築フェイズはリアルタイムで進行する。各プレイヤーは好きなアクションを時間の許すかぎり行うことができる。
とれるアクションは以下
- デッキの構築
- コレクションの作成
- ショップからカードパックの購入
- カード合成→プロモの獲得
- カードの売却
- カードの購入
- 他プレイヤーとのトレード
構築フェイズの流れ
各プレイヤーに現金30ミレニアムドルと、ショップデッキの上から6枚をランダムに配り、メタカードを1枚公開する。
第1ピリオド 7分間自由にアクションを行う
さらにショップから6枚配る。メタカードをもう一枚公開する。
第2ピリオド 7分間自由にアクションを行う
第3ピリオド カードの売却以外のアクションを行う。
アクション詳細
1 デッキの構築
トーナメントで使用するシングルカードを8枚、デッキケースを1枚、アクセサリーを2枚選ぶ。トーナメントでは通常6枚のシングルカードをプレイする。
2 コレクションの作成
持っているカードから2~8枚をセットで提出し、勝利点を得る。コレクション作成のルールは2つ
- それぞれが同一のシンボルを持つ
- それぞれの☆が異なる
3 カードパックの購入
ショップには常に10枚のカードパックがある。そこに並んだカードパック(裏向きのカード)を1枚購入する。値段はカード裏に記される。空きが出た分だけショップデッキから補充される。
4 カード合成
要らないカードを指定枚数捨ててプロモカードを獲得する。獲得したプロモデッキの脇にSELLマーカーを置く。
- 5枚:ブロンズプロモ
- 7枚:シルバープロモ
- 9枚:ゴールドプロモ
各プロモは1ラウンドにつき1枚しか獲得できない。
5 カードの売却
流通市場にカードを売却する。☆と同じ額のミレニアムドルを受け取り、流通市場ボードにカードとSELLマーカーを置く。自分のSELLマーカーが手元にない場合は売却することができない。
6 カードの購入
流通市場ボードにあるカードを☆の額のミレニアムドルを払い購入する。SELLマーカーを当人に返す。
7 トレード
プレイヤー同士でカードを交換する。ただし、カードの価値を揃えなければならない。同じ☆同士、もしくは☆にミレニアムドルの額を加えて価値を合わせる。
トーナメントフェイズ
トーナメントフェイズはターン制で行う。各プレイヤーが時計回りに自分のターンを実行し、誰も何も出来なくなった時にこのフェイズは終了する。RP(ランキングポイント)を多く稼いだ人の勝利。
トーナメント
デッキケース、アクセサリをセットし、構築フェイズで作ったデッキを手札にしてスタートする。
ターンでできることは2つ
- シングルカードのプレイ
- アクションの使用
手札のシングルカード1枚をシングルエリアにプレイする。左詰めで配置する。
カードに「アクション」と書かれていたら1ターンに1度だけアクションを実行できる。
シングルカードのプレイができなくなった時は自動的にパスとなる(アクションの使用だけはできない)
カード効果は「RPを得る」、「対戦相手のRP獲得を妨害する」ものが多い。
裏向きになったカードは一切の効果、属性などの情報を失う。(そこにカードがあるという情報は残る)
”トップ”…各プレイヤーの一番右端のカードのこと
プレイ…カードを場に出した瞬間に発動する効果
持続…カードが場に表向きで存在する限り発動し続ける効果
トップ効果…トップの時に発動する効果
クラッシュ(重要)…カード効果またはアクションでクラッシュが指示されることがある。クラッシュに参加するプレイヤーはそれぞれショップデッキを1枚めくる。めくったカードの☆に自分の場のトップの☆を加えた数値を比べ合う。クラッシュの勝利でRPをもらえたり、敗北によりペナルティを被ることが多い。
トーナメントの終了
全プレイヤーがパスした時トーナメントを終了する。デッキケース、シングルカード、メタゲーム等から得られる得点効果を発動する。
RP順にVPを受け取る。プロモカードも受け取る。(VP順?)
構築フェイズ、トーナメントフェイズで1ラウンド
3ラウンドで終了。
思うこと
ルール詳しく書くとか言った癖にどんどん適当になってしまって大変申し訳なく思う。許してほしい。カード効果なんかも詳しく紹介するつもりだったが心が折れた。
カード効果が幅広いのはさておき、ルールの骨子自体は結構簡単なのが伝わればこれ幸いである。構築フェイズのルールは感覚的にわかるものが多いし(とくにコレクションと合成のあたりがソシャゲっぽくて好きだ)、トーナメントフェイズも基本的にはカードを1枚出していくだけだ。
次の記事では軽くプレイ記も交えつつ戦略、詳細な感想、レビュー和訳などにも挑戦する予定。次は当記事よりも熱量を持って書き進める予定
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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